ペルシャ絨毯の通販サイト【数寄の絨毯】| 分かりにくいペルシャ絨毯の質と価格の関係を丁寧に解説。  適正評価による適正価格での販売を心掛けています。ペルシャ絨毯の商品価値、美的価値をご理解いただいてから、お買い求めいただけるようご提案させていただいています。

イラン北西部屈指の商業都市として知られるハマダンは、ペルシア絨毯の一大集散地としても名高く、マライエール、ナハバンド、ツイセルカーン、ホセイナバード、ハムセ、ザンジャンなど、ハマダーン州内外の数多くの絨毯が、この街の市場を通して、ヨーロッパをはじめとする諸外国へと送られています。その多くはハマダーンの名を冠して販売されており、本作も、そうしたものの一枚で、ハマダーン市周辺の町あるいは村の工房で製作されたものと見られます。

フィールドの中央に、八葉のメダリオンを置き、その上下の頂点にペンダント(サルトランジ)らしきものを配したメダリオン様式の絨毯で、その上下左右には、水のシンボルとされ、また古代の女神アナーヒター信仰とも結びつくされる花瓶文が配置されています。サイズはペルシア語でザロニームと呼ばれる1畳大の小振りの絨毯で、織り密度は1㎝角に3×4=12ノット。ペルシア絨毯の一般的なクォリティー指標で示すと25ラジ相当でやや粗めですが、ハマダン産の絨毯としては、中位レベルの絨毯に位置付けられます。

青磁ブルーとワインレッド…対比する色調をバランスよく纏めた色使いと、生硬で大胆な文様表現が、共に素晴らしく、この絨毯の大きな魅力となっています。制作年代は1990年代と見られ、ヴィンテージ評価も付加されています。オールドの雰囲気をもった古拙な味わいのある、とても魅力的な絨毯です。

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ハマダン絨毯について