ヘラーティーと呼ばれる花文モティーフの色調を変えてメダリオンの構図に仕立てたデザイン様式の絨毯で、俗にマーヒー柄と呼ばれるます。マーヒーとはペルシャ(ペルシア)語で魚を意味し、ヘラーティー花文の葉の形が魚に似ているところから付けられた名といわれています。

西ペルシャ(ペルシア)と中央ペルシャ(ペルシア)の中間地域にあるファラファーン地方の絨毯産地で制作されたと見做される絨毯で、サイズは200×124㎝。

ペルシア語でドザールと呼ばれる部屋敷サイズの絨毯で、織り密度は4,900kn/dm2(1㎝角に7×7)。ペルシア絨毯の一般的クオリティー指標であらわすと50RAJ相当となり、細かな織りの上質な絨毯に分類されます。

作品番号33229-88とよく似たデザインの絨毯ですが、こちらの作品は近作で、メダリオンの形だけでなく、ボーダー柄やヘラーティーの文様パターン…さらには、織りの密度も異なっています。本作もまた、ファラファーンの古き良き伝統を今に伝える一枚となっています。

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​ギアサバードの絨毯について