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ペルシャ絨毯の通販サイト/ 数寄の絨毯 (すきのじゅうたん)
ペルシャ絨毯の通販サイト【数寄の絨毯】| 分かりにくいペルシャ絨毯の質と価格の関係を丁寧に解説。 適正評価による適正価格での販売を心掛けています。ペルシャ絨毯の商品価値、美的価値をご理解いただいてから、お買い求めいただけるようご提案させていただいています。
PERSIAN CARPET
数寄の絨毯 ppckm.net がお届けする
ペルシア絨毯情報
意匠名: メダリオン・コーナー・プレーン
フィールド部分が無地となっているメダリオンデザイン様式の絨毯
Medallion -corner plain design
Lachak toranj kaf sadeh
フィールド部分が無地のものは、19-20世紀にアメリカで好まれたメダリオン絨毯で、メダリオン・プレーンmedallion plainと呼ばれる。このタイプの絨毯はサールーグ(サルーク)をはじめ、ケルーマーン(ケルマーン)やマシュハド、ハマダーン(ハマダン)などでも数多く制作された。
デザイン解説/参考資料としてWEB展示
Medallion Design
意匠名: メダリオン・コーナー
ぺルシア絨毯の代表的意匠となっているデザイン様式の絨毯
Medallion -corner design
Lachak toranj
メダリオンには、円形、楕円形、花弁形、菱形、星形などのヴァリエーションが多数あるが、その基本形は、中央に1基大きなメダリオン文様を置き、4隅のコーナーにその文様の4半分のパターン、あるいは類似デザインを配したものとなっている。写本の装丁や絨毯のデザインに共通して好まれたモティーフで、ペルシア絨毯の代表的意匠となっている。
商品名/カーシャーン(カシャーン)メダリオン・コーナー文様絨毯
生産地/イラン・カーシャーン
サイズ/207x132㎝
意匠名: 幾何メダリオン・コーナー
幾何学的形態をもつメダリオン・コーナー・デザイン様式の絨毯
Medallion -cornerdesign
Lachak toranj
部族民絨毯に見られる幾何学的形態をもつメダリオンは、写本の装丁に由来するといわれる都市絨毯のメダリオンと異なり、トーテムとして部族に継承されてきた意匠や文様、あるいは魔除けなど世俗的な意味合いを持つものが多いとされる。また、それらがいくつか並んだようなポール・メダリオンと呼ばれるタイプのものや、中心性が失われることもあるが、さまざまな反復メダリオンも見られる。
商品名/ケルマーンシャー幾何メダリオン文様絨毯
生産地/イラン・ケルマーンシャー
サイズ/170x108㎝
ペルシア絨毯で、最も多く見られる意匠がメダリオン文様で、その代表格がメダリオン・コーナーと呼ばれるデザインで、その基本形は、中央に1基、メダル様の大きな文様を置き、4隅のコーナーにその文様の4半分のパターン、あるいは類似デザインを配したものとなっている。ちなみに、メダリオンとは「メダル様の」といった意味で、フランス語だとメダイヨンとなる。ペルシア語ではトランジ(toranj)で、シトロンすなわち檸檬に類似した柑橘類で、その形象から与えられた名と思われる。コーナーは三角を呈することが多いので、英語でスパンドレルspandrel/spandril (三角小間、アーチの残余部)、ペルシア語でラチャク(頭に巻く三角布またはスカーフの意)とも呼ばれ、メダリオン・コーナーはペルシア語ではラチャク・トランジとなる。
このメダリオン・コーナー・デザインの構図はクルアーンの装丁パターンから採用されたものというのが通説となっており、中央に存在するメダリオンは、天頂の太陽、宇宙の核、世界の中心、あるいは丸いものに設えられた樹木、天と地を貫く柱を表徴するなどと考えられている。また、この中央に存在することが、とりもなおさず形而上学的中央であり、それはどこにでも存在し、なおかつ多くのものの中央である。中央に自身を置くことは、より高い世界と係わりをもち、光の源に近づくことができるという。古代の世界観に限らず、イスラームの一般的な捉え方、神秘主義的な捉え方など、いろんな捉え方が存在する。
絨毯の空間は、メダリオンを中心に四方向に向かって指向され、時空は世界に四隅をつくることによって成立している。それは方位を示すとともに、春分点、秋分点における日の出、日の入りを表す、日周、年周のサイクルであり、太古より継承されてきた宇宙の理でもある。
イスラーム以降では、太陽は、写本の第一葉表頁などにもシャムサ(太陽)として頻繁に描かれているものである。このシャムサが写本の長方形に同化して檸檬型や楕円型のような形状になったものもよく見かける。上下に光芒が描かれ、さながらサルトランジsar-toranj(ペンダント)に発展するような図形を伴うものもある。丸いものに設えられた樹木とはトゥーバーの樹か、あるいはシドラの樹か、天国を象徴する大樹である。それは俯瞰することによって、装飾された多角形や花文円に設えられる。
また、イスラームの神秘主義的な解釈によると、中央のメダリオンは、宇宙と信仰の中心で、天国へ到る入口と考えられている。あるいは森羅万象を掌る唯一神の独一性、統一(タウヒード)を象徴するものであるといわれている。都市や工房の絨毯では、メダリオンを形づくるのは、主に花文を中心とした植物文である。
一方これらのメダリオンとは異なったメダリオンも存在する。部族民絨毯における、それである。こちらは、幾何学的な形態をもち、部族の紋章であったり、長年に亘り変貌をとげてきた形象であったりする。それは植物起源であったり鳥獣起源であったりする。複数のメダリオンが縦に並び串刺しになったようなポール・メダリオンは、生命の樹の変化したものだという説もある。
意匠名: メダリオン
コーナーをもたないメダリオン・デザイン様式の絨毯
Medallion design
Lachak
コーナーをもたないメダリオン・デザインの絨毯も数多く作られている。意匠名としてはメダリオン文様。
ペルシア語ではトランジと呼ばれる。
商品名/ギアサバード・メダリオン文様絨毯
生産地/イラン・ギアサバード
サイズ/207x132㎝