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PERSIAN CARPET

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ペルシア絨毯情報

ケルマーシャーの絨毯について

テヘランから西へ525km。イラクとの国境に近くに位置する商業都市ケルマーンシャーハマダーンからバグダードへ向かう、かつての「王の道」の途上にあり、古くから交通の要衝の地として栄えたところで、人口はおよそ80万人。今日、ケルマーンシャーの名で売られている絨毯の大半は、この地に数多く居住するクルドあるいはロル(ロリー)と呼ばれる部族民によって手織りされたものか、この街の周辺の村や町で織られたものといわれる。

デザイン・パターンは実に様々で、山間部のクルド系遊牧民や村や町に定住した部族民の間では、部族の伝統的なモチーフ/幾何文様を主体とした素朴で色彩豊かな絨毯がつくられ、町の工房では、ファラーハーンに類似した花文絨毯やメダリオン、反復文の絨毯などが製作されている。カラー(フィールドの地色)は、赤銅色を中心に、濃青色、モス・ブラウンなどが多く見られ、パイルには良質のウールが用いられ、地組織には、街の工房絨毯では綿が、クルドやロルの絨毯ではウールと綿が混在して使用されている。​織り密度は、遊牧民や部族民の絨毯では粗いものから中位のものまで、10㎝角に500-2,500kn、街の工房絨毯では10㎝角に3,500knまでの絨毯が見られる。

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