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PERSIAN CARPET

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ペルシア絨毯情報

サナンダージュ絨毯について

サナンダージュは、イラク国境沿いにあるコルデスターン州の州都ですが、こと絨毯に関しては未だにセンネという名が通用しています。住民のほとんどがクルド(コルド)人の支族であるグーラーニー族で、古き良きセンネの絨毯は、この部族によって織り継がれてきたといわれますが、近年その生産量が減少し、希少な絨毯となっています。

 

このセンネの絨毯の特徴は、他のクルド(コルド)人がつくるものとは異なり、横糸の数は1本、密度の高い織りで、パイルを短く刈り取った薄い仕上がりの絨毯となっています。

 

見かけも、細かいボテ文やヘラーティー文の反復柄や少し角張ったメダリオン・コーナー・デザインなどの洗練された意匠が採用されています。カラーは常に強烈で表情豊かで奔放、多色使いにもその特徴があり、15色以上用いられた絨毯を見かけることもあリます。

 

地組織は、よこ糸、たて糸とも通常強い良質の綿か用いられ、小さなものではウールが使われたり、絹絨毯では絹の地組織が使われることもあリます。

 

デザイン・パターンは、前述したようにファラーハーンあるいはヘラーティー・デザイン、さまざまな小さなボテ文、パルメット柄、六角形の反復柄、メダリオンの中の多様な花文あるいは反復文様で構成され、ボーダーやガードには、葉や花柄ブドウ文が、フィールドと拮抗するよう明るい色調で用いられることが多く、また、このタイプの絨毯の織り密度は3,000kn/dm2(1㎝角に5.5×5.5)を超え、近年のものでは高い水準のもので5,000kn/dm2(1㎝角に約7×7)。中には2,000kn/dm2(1㎝角に4.5×4.5)以下という、やや織りの粗いタイプの絨毯も見受けられるますが、オールドやアンティークのものでは、8,000kn/dm2(1㎝角に9×9)という細かな織りの絨毯も、希ではないといわれます。

 

因みにセンネはペルシャ(ペルシア)結びの語源とはなっていますが、織られている絨毯はトルコ結びです。古き良きセンネの絨毯の伝統を受け継いでいる…これらのクルド(コルド)絨毯は、装飾品としても収集品としても、価値があるとされ、また、オールドやアンティークのものは、オークションで、つねに最高値をつけるといわれます。

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