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ペルシャ絨毯の通販サイト/ 数寄の絨毯 (すきのじゅうたん)
ペルシャ絨毯の通販サイト【数寄の絨毯】| 分かりにくいペルシャ絨毯の質と価格の関係を丁寧に解説。 適正評価による適正価格での販売を心掛けています。ペルシャ絨毯の商品価値、美的価値をご理解いただいてから、お買い求めいただけるようご提案させていただいています。
PERSIAN CARPET
数寄の絨毯 ppckm.net がお届けする
ペルシア絨毯情報
トライバル/tribal/トルクメン絨毯について
トルクメン族は、古くから絨毯づくりに長けた民族としても知られており、中でもテッケ、ヨムート、チョドル、サリク、エルサリ、サロールなどの部族集団が名高く、それぞれ部族独特のギュルと呼ばれる多角形の紋章のようなモティーフを用いた絨毯を製作している。
ギュルとは、ペルシア語で花を意味し、かつてはそれが各部族のトーテムであったといわれるほど多様なヴァリエーションがある。また、このギュルの配列は、ティーム朝時代のミニュアチュール(細密画)やホルバイン(ドイツ・ルネサンス期15世紀の画家ハンス・ホルバイン)の作品に描かれた絨毯にその類例が認められ、トルクメンの絨毯はかなり古い時代から製作されていたことが推察されている。
トルクメン絨毯は、このギュルと呼ばれる多角形の文様が主要なモチーフとなっており、多くの場合、これが縦横に並び、全面的に展開するパターンとなっている。色調は、濃い赤から紫がかった赤が中心で、緑や黄褐色を基調としたものも見受けられる。
ギュル文様 / ヨムート
ギュル文様 / エルサリ
ギュル文様 / サロール
ギュル文様 / テッケ
ギュル文様 / サリク
ギュル文様 / チョドル
織り密度は粗いものから中位のものまで、1㎝角に3×3=9kn(ノット)から6×6=36kn(ノット)。絹製のものでは、もっと細かい織りの絨毯も見られる。技法的にはペルシア結びで、縦糸、横糸ともにウールが用いられるが、近作の中にはトルコ結びや縦糸に綿を使用したものも見られる。
トルクメン族は、絨毯以外にも、移動用のテントの入り口を飾る垂れ幕や鞍袋、寝具袋、衣装袋などの種々の袋類、鞍敷き、駱駝や馬の飾りなど数多くの羊毛製品を作っており、これが世界中の絨毯愛好家たちの目とまり、絨毯以上の高い評価をえて、収集の対象品となっている。
また、トルクメン絨毯の中には、敷物としてではなく、ユルタ(移動用の遊牧民のテント)に、砂塵・家畜・虫などの侵入を防ぐために掛けられるエンジと呼ばれる絨毯がある。デザインは、礼拝用のミフラーブ(アーチ型のデザイン)に共通するものとなっており、その中でも、特に中央に十字形のデザインがあるタイプをハチュリと呼ぶ。これらは、いずれも自家用として製作されるが、動物飾りや絨毯は、婚資として若い女性やその親族によって織られるケースも数多くあるとされる。
歓迎の舞を踊るトルクメン族の女性 / 2003年撮影
談笑するトルクメン族の一家 / 2003年撮影
トルクメン Turkmen トルキャマーン
民族について
遊牧、半遊牧の暮らしを営んだきたトルクメン族は、イラン北東部からトルクメニスタン、アフガニスタン、ウスベキスタンにかけての中央アジアに居住している部族民で、かつては馬の飼育を生業とした部族民としても知られていた。今日、その多くは定住生活を送っているが、今なお遊牧・半遊牧の暮らしを守り続けている人々もいる。
因みに、トルクメンとは、「チュルク・イマン(イスラムを信仰するトルコ族)」、「チュルク・メン(私はトルコ族)」、「チュルク・マン(偉大なトルコ族)」に由来するなどの諸説がある。イランでは、カスピ海東岸からトルクメニスタンの国境にかけての地域に居住しており、その数約140万人とも言われ、その多くが絨毯づくりに携わっており、また、マシュハド近郊でも定住化したゴクレンやヨムートなどのトルクメン族の一部が絹製のトルクメン絨毯を制作していると言われる。